琥珀の谷へ

ミュートとレメディの行き先がわかった。ふたりは琥珀の谷にいる。
谷へ行く前に、きみに頼みたいことがある。ディーテ広原まで来てもらいたい。
  ジャッジマスター・シド

(パブ。ドネッドとマーシュが座っている。)
ドネッド ミュートの行き先、見当もつかないの?
マーシュ 前にジャッジマスターが言ってた。 ミュートは王宮から出ないって。
そんなミュートがどこへ行ったかなんて・・・考えてもわからないよ。
ドネッド じゃあリッツおねーちゃんは? クランの情報は入ってくるんでしょ?
(首を振るマーシュ。)
マーシュ クラン競争のせいで情報がうまく集まらないんだ。
ドネッド ちぇっ。結局、待ってるしかないのかぁ。
(低い階段の上に神殿騎士が現れる。)
神殿騎士 マーシュくんか?
(席を立つマーシュ。)(うなづく。)
(階段を下りる神殿騎士。)
神殿騎士 シド様より伝言をあずかってきました。
(急いで神殿騎士に近寄るマーシュ。)
(ドネッドも席を立ち、マーシュの後ろに立つ。)
マーシュ ジャッジマスターから?
じゃあミュートが見つかったんですね?
(頷く神殿騎士。)
神殿騎士 おふたりは琥珀(こはく)の谷にいるそうです。
詳しい話をしたいので、ディーテ広原まで来ていただけないかと。
マーシュ ディーテ広原?ジャッジマスターはそこにいるんですか?
神殿騎士 はい。
(頷くマーシュ。)
マーシュ わかりました。すぐ向かいます。
(頷く神殿騎士。背を向けてパブから出て行く。)
(後ろで聞いていたドネッドがマーシュの隣に来る。)
ドネッド 琥珀の谷って・・・王族の谷って言われてる、あの谷だね。
(マーシュ、ドネッドを見る。)
マーシュ ドネッド、知ってるのか?
(ドネッド、マーシュに向き合う)
ドネッド このイヴァリースでいちばんキレイなところなんだって。
昔の王様の離宮があるらしいんだ。だから、王族の谷。
(見上げるマーシュ。)
マーシュ 王族の谷、か・・・。
ドネッド 行くなら早く行きなよ。 ジャッジマスター、待ってるよ。
(背を向けてパブを出て行こうとするマーシュ。)
(ドネッドが呼びかける。)
ドネッド 気をつけてね。
(振り返る。) (頷き、歩いていく。)
(暗転。)

(ディーテ広原にやってくるマーシュ。)
(モンスターがいる。咆哮を上げるモルボル。)
マーシュ 悪いけど、先を急いでるんだ。
(エンゲージ開始。)

(終了。)
マーシュ ジャッジマスターはどこだろう?
(暗転。)
(ディーテ広原。チョコボに乗ったジャッジマスターとマーシュ。)
シド 思ったより早かったな。
マーシュ 何だかおちつかなくて・・・。
2人にはもう会ったんですか?
(シド、喋りながら近づく。)
シド いや、まだだ。
その前に必要なものがある。ここに寄ったのもそのためだ。
マーシュくん、頼まれてくれるか。
マーシュ なんですか?
シド シエンナ峡谷へ行って、琥珀を見つけてきてほしい。
マーシュ 琥珀を?
シド 天才エゼル氏からの注文でね。
強力なアンチロウを精製するのに使うそうだ。
マーシュ アンチロウを・・・?
もしかしてあなたが使うんですか?
シド 琥珀の谷で必要になるかもしれん。
(両腕を広げるマーシュ。)
マーシュ その・・・大丈夫なんですか?
ジャッジマスターがロウを無効化するなんて・・・。
シド おとがめは覚悟の上だ。
(マーシュ、頷く。)
マーシュ わかりました。探してきます。
シド 私も後から行く。向こうで落ち合おう。
(背を向け、去っていくシド。マーシュもひとり、頷いて去る。)
(高台の影からリッツとシャアラが現れる。)
シャアラ マーシュはシエンナ峡谷へ行くようだ。
リッツ、どうする?後を追うの?
(リッツの方を向く。)
リッツ ・・・・・・。
(暗転。)
(クエストクリア。)