マテリア晶石採取
謁見の日が近いせいか、マテリア晶石が手に入りません。
実験のためにどうしても必要なんです。原石でかまいません。
マテリアの森でとってきてくれませんか。
錬金術士 パラス
RUMOR【謁見の日】
宮廷の恒例行事、レメディ女王とミュート王子の謁見式が近づいている。
この日は別名「贈り物の日」と呼ばれ、さまざまな品物が献上される。
はたしておふたりを満足させる逸品はあるのだろうか?
【マテリア晶石、大幅値上げ】
謁見の日が迫るにつれて、マテリア晶石の値があがっている。
製品作りの材料として最適といわれるマテリア晶石。
そのため、謁見の日の贈り物の材料として需要が高まっているせいらしい。
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(マテリアの森を歩くマーシュ。鳥の鳴き声がしている。) (立ち止まる。右手に持っているマテリア晶石を見る。) | |
マーシュ | 仕事で使う分と、ノノにわたす分。 マテリア晶石はこの大きさで平気かな? ノノ、なんだかすごいものを作ってくれそうだったけど・・・。 |
(後方にヴィエラ族が6人いる。) | |
精霊使い | あら、あの情報屋の子、意外と役にたつわね。 あんなに大きなマテリア晶石を持ってるじゃないの。 |
(アサシン、頷く。) | |
アサシン | あれならかなりの値がつくわ。 マテリア晶石はずいぶん不足してるようだから。 |
(マーシュ、振り返る。) | |
マーシュ | マテリア晶石を狙ってる!? それに、情報屋の子ってまさか・・・! |
精霊使い | そのマテリア晶石、いただくわよ。 |
(エンゲージ開始) (戦闘終了後。マテリアの森にいるマーシュ。) | |
マーシュ | ドネッド? 近くにいるのか? |
(背後からドネッド現れる。走ってきて体当たりする。) (弾き飛ばされたマーシュ、振り返る。) | |
マーシュ | ドネッド! やっぱりドネッドなんだな! |
(マテリア晶石を取り出すドネッド。) | |
マーシュ | おまえ、それ・・・。 |
ドネッド | お兄ちゃん、すごいね。 こんな大きいの、よく見つけたね。 |
マーシュ | ドネッド、石を返せよ。 |
ドネッド | ボクしってるよ。 このマテリア晶石でミュートへの贈り物を作ってもらうんでしょ? |
マーシュ | ・・・・・・。 |
ドネッド | なにを作ってもらうの? 「魔シンガン」? 「カルコブリーナ?」 いいなぁ。 ボクもほしいな。 |
マーシュ | 石を返すんだ。 |
(ドネッド、少し後ろに下がり、マテリア晶石を地面に叩きつける。) (マテリア晶石、砕ける。) | |
マーシュ | あっ!! |
(マーシュ、ドネッドに近づこうとする。ドネッド、すばやく逃げる。) | |
マーシュ | ドネッド! おまえ、この間からどういうつもりなんだよ! 賞金かせぎに情報を売ったり、マテリア晶石をわったり! |
ドネッド | お兄ちゃん、この世界を元に戻そうとしてるんでしょ。 そのためにミュートに会おうとしてるんでしょ。 |
(頷くマーシュ。) | |
マーシュ | それがなんだっていうんだ。 |
(首を振るドネッド。) | |
ドネッド | ボクはそんなの許さない。 世界を戻すなんて、絶対に。 だから、ボクはお兄ちゃんを困らせてやるんだ。 |
マーシュ | ドネッド・・・? |
(マーシュから目を逸らすドネッド。) | |
ドネッド | お兄ちゃんはいいよね。 元の世界へ帰っても、みんな持ってるから。 走ったり、学校に言って友達を作ったり、ぜーんぶできるんだもん。 |
マーシュ | ・・・・・・。 |
(ドネッド、後ろに少し下がる。) | |
ドネッド | それじゃ、わかりっこないよ。 なんでも持ってるお兄ちゃんに、ボクの気持ちがわかるもんか!! |
(走って逃げるドネッド。マーシュ、後をを追おうとする。) | |
マーシュ | ドネッド、待てっ! ぼくがなんでも持ってるだって? |
(うつむく。) | |
マーシュ | そんなことない・・・。 ドネッドだけが持ってるものだってあるじゃないか。 おまえが知らないだけだよ。 ぼくがガマンしてるものを、おまえは持ってるのに・・・。 |
(暗転) 【マテリア晶石採取】クリア。 |