黄金の砂時計

新商品「黄金の砂時計」のニセモノが出まわっているという話です。
ニセ時計はジェラワット砂漠の近くで売られているといいます。
どなたか調査をお願いします。
  時計製造 ベルタ社

(ジェラワット砂漠にやってくるマーシュ。シャアラがいる。)
マーシュ 君はたしか・・・シャアラ・・・だったよね、
リッツは一緒じゃないの?
シャアラ 後ろにいる。
(マーシュ、振り返る。リッツが歩いて来る。)
リッツ 久しぶりね。元気そうでよかったわ。
マーシュ やぁリッツ・・・
ぼくにかけられた賞金のこと、リッツも知らないはずはないよね。
リッツ あたし、お金が欲しくてクランに入ってるわけじゃないもの。
わざわざ顔見知りのあなたとやりあおうなんて思わないわ。
シャアラ 賞金に興味は無い。ここで会ったのはまったくの偶然だ。
あたしたちは別の目的でここへ来たんだ。
マーシュ ・・・・・・。
リッツ 隠れてないで出てきなさいよ!
(敵クラン、登場。)
(錬金術士(ン・モゥ族)・時魔道士(ン・モゥ族)・カラクリ士・曲芸士(ともにモーグリ族)。)
リッツ アンタたちがケチな時計密造人だってことはわかってるんだから!
シャアラ 賞金首を捕まえて、宮廷に時計の密造を見逃してもらおうってハラなんだろ。
錬金術士 賞金首を狙えっ!
他の連中は適当に相手をしておけばいい!
シャアラ 適当だってさ、リッツ。
リッツ あら、いいじゃない。
あたしたちもラクに連中を捕まえられるってもんだわ。
(エンゲージ開始)
リッツ ねぇ!
マーシュに賞金をかけたミュート王子ってあのミュートなんでしょ?
マーシュ ・・・うん、そうだと思う。
ミュートにとってぼくは邪魔な存在なんだ。
リッツ ミュート王子の正体があの弱虫でいじめられっこのミュートだって知ってるのね。
だとしたら・・・この世界を・・・イヴァリースを変えた犯人が誰なのかもわかってるのね。
マーシュ ミュートは「あっちの世界」がキライなんだ。
こっちでなら幸せになれると思ってる。
それをぼくは壊そうとしてる。ぼくはミュートの「敵」なんだ。
夢を破壊する悪者なんだよ。
リッツ そこまでわかっていながらミュートの夢を壊すのね。
どうして?あなたにとっても、ここは元のイヴァリースよりよっぽどいいと思うけどな。
マーシュ ぼくにとって、いい?
リッツ からかわれたりしないでしょ?「転校生」って呼ばれたりしない。
「こうなってほしい」って望みはまだあるんじゃないの?
・・・あなたのおうちのこととかさ。
マーシュ ・・・。
(戦闘続行)
マーシュ ・・・リッツは、リッツは元の世界に戻りたくないの?
リッツ 何度聞いてもおなじよ。戻る気なんてないわ。
マーシュ どうしてなの?ぼくにはわからないよ。
リッツ わからないって、何が?
マーシュ どうしてそんなにここへ残っていたいのか・・・。
ミュートがそう思うのはわかるけど・・・リッツはどうしてなのさ?
リッツ そんなの・・・そんなのマーシュには関係ないわっ!!
(戦闘続行)
(戦闘終了後)
マーシュ リッツ、ありがとう。
リッツ お礼なんていいわよ。
別に助けようとしたわけじゃないから。
マーシュ ぼくの味方みたいなことをして2人が賞金首にされたりしないかな。
シャアラ そのときは君を宮廷にひきわたすだけだ。
リッツ そうね。多分そうすると思うわ。
(うなだれるマーシュ。)
マーシュ ぼく、そろそろ行くよ。
リッツ そう、がんばってね。
(マーシュ、背を向け帰ろうとする。)
リッツ もしかしたらあたしたちもミュートの味方をするかもね!
(マーシュ、顔をそむける。)
リッツ あなたの敵になるのよ!いいわね!
(マーシュ、去る。)
シャアラ マーシュはリッツのことをとても心配してるよ、
どうして協力しない?リッツだって宮廷が好きなわけでもないのに。
リッツ めずらしいね。シャアラがそんなこと気にするなんて。
シャアラ 彼の話が本当なら家族も友達もみんな「あっちの世界」だ。
リッツ あたし・・・絶対になくしたくないものを手に入れちゃったのよ。
この髪。この、白くならない髪。
シャアラ 髪・・・白くならないって、それ、どういうこと?
リッツ あたしね、本当は髪の毛が真っ白なの。生まれつき白髪なのよ。
「あっち」ではいつもこの色に染めてたわ。
自分で染められるようになるまでは、ママがやってくれてたの。
あたしはそれがすごくイヤだった。
シャアラ
(座り込むリッツ。)
リッツ だって、そのときのママ、ものすごく悲しそうなんだもの。
泣きそうになりながらあたしの髪を染めてたわ。
シャアラ リッツ・・・
リッツ あんな顔されるより「白髪ババア」って言われる方がまだマシよ。
(立ち上がって)
何さ、自分はちゃんと色のついた髪をしているクセして。
泣きたいのはあたしだわ。ママじゃない。あたしのハズなのにっ!!
家族や友達はこっちで見つけられる。
(シャアラの方を向く)
でも・・・あっちの世界では手に入らないものをここで見つけちゃったのよ。
きっとミュートも手に入れたんだわ・・・・・・。

(場面かわってミュートの部屋。ミュート・シド・バブズがいる。)
ミュート なんで!どうして見つからないっ!?
シド むこうも必死なんだろう。
ミュート そんなの知らない!パパ、早く捕まえてよ!
パパはイヴァリースで一番のジャッジだ!誰より強いハズでしょ!
(シド、頷く。)
シド 手はつくしているよ。これから街の一斉調査を始めるつもりだ。
(ミュート、頭を抱えながら言う。)
ミュート 早くしないと世界が壊れちゃう。壊れたらボクは・・・っ!
(バブズ、前へ出る)
バブズ 王子、落ち着いてください。マスター・シドが必ず捕まえてくださいます。
私も努力いたしますから・・・。
ミュート ママ・・・。ママはどこ?
バブズ 呼びにいっております。今しばらくお待ちを・・・
(ミュート、バブズを揺さぶる。)
ミュート ママ・・・どうしていないの? マーシュがボクをいじめるんだ。
助けて、ママ!!

黄金の砂時計、クリア


RUMOR
【クラン一斉調査、少年の行方】
女王陛下の命令により、クランの一斉調査が行われている。
指名手配をうけている少年の捜索に、とうとう宮廷が本腰を入れたようだ。
ジャッジマスター・シド指揮のもと、徹底した調査が進められている。